Navy & Shining Gold

VIXXについて、過去を振り返りながら色々書いていきます。

始まりと終わり

何故だろうか。
悩み事や不安なことが積み重なり心が押しつぶされそうになる時ほど、文章が書きたくなる。


小さい頃からそうだった。
文章を書くことで自分の悩みや不安を落ち着かせることができそうな気がするのだ。
実際はどうなのか自分でも分からないが、何度も何度も自分が吐き出した言葉たちを見つめると、このぐちゃぐちゃな感情にも意味があるのでは、と思うことはできる。


きっと今回もそうだと信じたい。
ここ何年も活字から離れてしまっているため、どこまで自分の感情を言葉にできるか分からないが。

 


私がVIXXに出会ったのは高校3年生の秋頃だった。
当時別のアイドルグループを応援していたのだが、本人たちの「アイドル」という職業に対しての情熱の無さに正直うんざりしていた。
詳細は省くが、私はもはや意地でそのグループを追っていた気もする。


そんな時たまたま友人がVIXXの存在を教えてくれたのだが、私が初めて見たVIXXは「hyde」のレオfancamだった。
元々私はアニメやボカロに何年かハマっていたため、VIXXの個性的で激しい曲がどんぴしゃだったのはもちろん、初めて見たレオの、常人では考えられないスタイルの良さや、動きや目線、歌を含めた全てに一瞬で引き込まれた。


そこからMVや音楽番組、バラエティ、VIXX TVなど本当にたくさんの動画を見漁り、
彼らのパフォーマンス、チームワークの良さ、礼儀正しさ、ファンへの対応に惹かれ、気づいたらファンになっていたのだ。
毎日毎日VIXXの曲を聴き、動画を見る。そんな生活が続いた。

 


そして運よく翌年の3月末、まだ日本デビューをしていなかったVIXXがLIVE ARCHを通して来日することになった。
既にアイドルのイベントに行くことに慣れていた私は、高校を卒業した特別な月に初めて生のVIXXを見ることになったのだ。


今でも覚えている。
友人と一生懸命作ったメンバーのボードを抱えて、小走りで会場の中に入ったこと。
目の前のVIXXに圧倒されて目が離せず、スタンディングなのにも関わらず全く疲れを感じなかったこと。
うまい言葉が見つからないのが非常に残念なのだが、VIXXは信じられないほど美しく、かっこよかった。


当時(確か)足の不調で踊れなかったラビはパフォーマンス中ずっと椅子に座っていたのだが、無意識のうちにその姿に釘付けになったこともよく覚えている。

私はVIXXを好きになると同時に理由も分からずラビが好きになり、そのまま半信半疑でイベントに参加したのだが、やっぱりラビが好きだった。


そして4年半経った今も、私にとって一番のアイドルは彼だ。

 

 


あまりにもVIXXがまっすぐだから、ファンに寄り添って歩いてくれるから、大事なところは変わらずいてくれるから、忘れていた。

6人のVIXXが終わろうとしていることを。


そして現実味を帯びてきている今も、心のどこかで今の状況を信じたくない自分がいる。
心の整理をする時間は十分にあるはずなのに、全く整理ができていない。ただ未来を想像し、震えて泣いているだけだ。


私にとってVIXXとは何なのだろう。
もう「好き」という言葉では足りないほど大きい存在になってしまった。
これは、心の弱い自分が何年間もVIXXに縋って生きてきた罰なのだろうか。

 

「別れ」は生きている以上必ずやってくるのに、何度も経験しているはずなのに、どうやっても慣れない。
いかに「その時」までに自分の心を整理できるかが問題なのだろう。
私にはそれがどの程度できるのだろうか。
私には何もわからない。

 


ここには、今までのVIXXとの思い出についてできるかぎり書いていこうと思う。
おそらく途中でエン、レオとの別れがくるだろう。
もしかしたら6人全員とお別れしないといけないかもしれない。


それでもVIXXと一緒に過ごしてきた時間を少しでも形にしたい。
私の言葉で形にすることに意味があるのだ。